「”舛添氏だけ”が悪質なのか」が知りたいが・・
舛添氏の経費使いが最近話題になっている。
「法的責任という意味では黒ではない」とか「いや道義的責任はあるのだ」とか「政治家としての資質が・・」とかいろいろ意見はあるが、個人的に知りたいのは「それがその業界でどの程度悪質なのか」だ。
例えば、制限時速50kmの道を60kmで走っている車があるとする。
単純にその一つのサンプルだけで判断するなら、「速度違反だ!けしからん!」となるだろう。
だが、その道は見晴らしも良く、歩行者も入れないので皆が時速80kmくらいで走っていたとしたらどうか。
60kmの車こそが遅すぎて危険であるかもしれない。
要は、実態としてどれだけ悪質なのかは他と比較しないと分からないのだ。
「他の皆がやってるから悪い事をしても良いのだ」というわけではもちろんないが、他も皆同じようなことをやっているのに、一人だけ悪人扱いされるとしたらフェアではない。
なので、舛添氏の経費使いがどの程度悪いことなのかは、他の政治家がどの程度ちゃんとやっているのかが分からないことには、厳密には判断できない。
舛添氏の一件だけを調べただけでは、舛添氏個人の問題なのか、政治資金の管理の仕組み自体のシステム的な問題なのか、政治家村のカルチャーの問題なのか分からないのだ。
個人的には「他の政治家も似たようなことをやってるんじゃないか」と思っている。
僕以外でも薄々そう思っている人が多いのではないか。
ここまで徹底的に叩くのであれば”舛添氏だけ”が他と比べて悪質であることを示さねばならないと思うのだ。そうでないとフェアでない。
・・と考えるのは、「問題を解決しよう」というコンサル屋の思考の癖があるからであって、マスコミ的な思考でいうと「売れるネタがあるなら、売れるうちに徹底的にやらなきゃ!」ということなのかもしれない。
そういう意味では、マスコミには問題解決的な機能は期待できず、こういう機能は立法・行政・司法の側で解決せねばならないのかも。
・・ってことはなかなか解決しないってことですな。納得。